180SXブーストアップ

  

180SX中期黒ヘッドをブーストアップセッテイングします。
エンジン本体ノーマル、メタルヘッドG/K、マフラーのみの車両がベースになります。
ハイブーストセッテイングやブーストの立ちあがりを急激にしたセッティングをすると流用定番GTR純正ポンプでは燃圧がドロップして燃料が薄くなりピストンが溶けます。
燃圧計が付いていれば確認出来るのですがGTRポンプはチューニングは向いていないと思います。
安心してセッティングが出来るニスモ製に交換します。


排気温センサー、圧力センサー、ブーコンハーネス、バキューム配管を室内に引き込む穴を新規に開けます。
ニスモ555tインジェクター、レギュレータをセット



圧縮圧力を測定。
10万q走行エンジンとしてはまずまずですね。
プラグはイリジュームレーシングを取付け。
e-マネージオプションの圧力センサーとAVC−Rのセンサーを取付け。
エアークリーナスポンジがすごい事に!
純正交換タイプ、全交換スポンジタイプのフィルターを使っている場合は要注意です。

フロントパイプとサードメタル触媒を取り付け、空燃比計センサーをセット。

e−マネージのフロントパネル設定ダイヤルを調整します。

セッテイングに必要な追加メーター
【水温】  エンジンの適正温度の確認
【ブースト】ブースト圧確認
【排気温】 セッテイング中のピストンの溶ける温度になる前に温度を抑える数値の確認
【燃圧】ブースト圧に対して燃圧がきっちりかかっているか確認
【空燃比】酸素濃度とガソリンを燃焼後に測定するものでセッテイングには欠かせない物で負荷に対してリアルタイムに表示されます。
空燃比が合っていればエンジン部品の強度が足りている所までパワーを上げるセッテイングが取れます。

通常確認用メーター
【油温】油温の適正温度の確認
【油圧】SRなら新規オイルの時アイドリング油圧2キロ以上でオイルが劣化すると2キロ以下になる確認が出来ます。
ファンベルトが切れかかっているので交換します。
エンジンルーム配管を加圧試験します。

やはり漏れています。
バンドの増し締め、位置ずらしをして圧漏れを無くします。
ブーストをかける予定の1.7キロ近くまで漏れが無くなりました。
圧力が漏れているとブーストのかかりがだるくなり、漏れたままセッテイングを取ると後で配管を見直したりした時に燃調が狂って最悪エンジンブローしたりします。
細かい事の積み重ねで気持ちのよいエンジンレスポンスやパワーを引き出してくれます。

セッテイングを始めると・・・ブーコンAVC−Rが動きません。
中古で持ち込みでちゃんと動いていたとの事でしたが、確認してから付けるんだった・・・中古は動かなくて当たり前の感覚が必要ですね。
トラストのブーストコントローラに変更します。
オーナーさんに運転してもらってセッテイングをします。
ブーストは1.4キロ