JZX100チェイサーの水温が上がりどうにかならないかと作業依頼がきましたので作業例として掲載します。

綺麗にして乗っているJZX100チェイサーです。

JZX#系でよくあるインタークーラー、オイルクーラー、大容量ラジエータ、ローテンプサーモの組み合わせです。
グリップ走行ではこの程度で水温はある程度持つと思います。
しかし、ドリフトでは低速で横を向いてエンジンは高回転を使うのでラジエータに風が当たらず、水温上昇に悩まされます。


インタークーラーを取り外してエアコンコンデンサーのフィン抜きをします。
真ん中画像がJZX100、下画像がJZX81です。
JZX100はチューブのピッチが狭く風邪抜けがかなり悪くなります。
エンジン側が透けて見えるようになり抵抗もかなり少なくなっています。

スバルターボ車用電動ファン2機取付します。
鉄ファンなので溶接でステーを制作しました。

アッパーホースパイプを外そうとすると外れない・・・前に作業した人がオイルパン用液体ガスケットをこってりと・・・掃除するのにかなりの手間でした。


社外水温センサーを取り付けるために外したと思われますが、センサー周りが何か変?
カッターの刃を入れると簡単に削れます。

パテを完全に削り取りアルミ台座を溶接、電動ファン用水温センサーも取付しました。
ラジエータファンの間にスポンジを挟み隙間を埋めます。

マスキングテープでダクトの位置決めします。


ダクトを位置決めしながら高さなどを削り、合わせます。
固定はねじ+パネルボンドで接合します。
ボンネットダンパーが付いている車は普通にパテ埋めすると割れてしまうのでコストがかかります。


パテ付け、サフェイサー、塗装します。


純正のファン回路を使い追加のリレーでファンをコントロールしています。
手動S/Wは電動ファンが動くとランプが点くようになっています。
ラジエータとエンジンのクリアランスが広くなったので風が抜けそうですね。


クーラントを入れてエアー抜き後電動ファンをONすると、インタークーラー前の風がかなり速く引っぱられます。
完成です。